ホームページ、ブログ、SNS

ホームページ、ブログ、SNS、個人事業主のインターネットツールについて

ホームページ、ウェブサイトはあったほうがいいの?

事業用のホームページ(ウェブサイト)は、大きくわけて3つの役目があります。ひとつは24時間見れる事業案内のパンフレットのような役目、もう1つはgoogleやyahooなどの検索サイトやSNSなどからの集客機能としての昔からよく言われてきた、営業マンのような役目、3つ目はショッピングサイトなどインターネット上で購入や申し込みなどの注文と決済手続きが実際にできるお店のような役割です。

あったほうがいいの?なくてもいいの?という疑問に関しては、少なくともパンフレットの役目としては、ないよりはあったほうがいい、というのが答えです。すでにあなたを知っている相手が、どんな仕事してるの?どんな商品なの?事務所やお店の場所ってどこ?と、ちょっと詳しく聞きたいときに、相手の都合のいいときに自由に確認することができます。

単に作っただけでは、問合せや注文が増えることはまず全くと言っていいほど期待できないでしょう。そのかわり、きちんと計画と作業をすれば、確かに24時間働いてくれる営業マンのように頼もしい味方になってくれます。


ホームページとブログ、SNS、どれから始めるべき?


年々、インターネットを使ったいろいろなSNSやサービスが増えていますが、それでもホームページは持ったほうがいい?ブログがあればいらないの?両方やったほうがいいの?SNSはやらなくていいの?何からやればいいの?など、いろいろな疑問があるかたもいらっしゃると思います。

どれから始めたらいいのかについては、まず、ホームページ、ブログ、SNSはそれぞれインターネットを使う点では一緒ですが、特徴がかなり違っているのをよく知ることが重要です。事業での使い方ではそれぞれまったく違う役割があるので、それに合わせて使いわけする、という考え方がとても大切です。

事業としては、まずホームページはインターネット上のパンフレットのような役目があるので、早い段階でまず持ったほうがいいケースが圧倒的に多いでしょう。ネットショップ(オンラインショップ)を作るなら、お店の案内や経営者の紹介のページを作るはずですから、それとは別にホームページを作らなくても良いでしょう。

中には、ブログやSNSにホームページのようなページを見た目上作ることができる場合もあります。最初は仮にそれでしのいでも良いですが、遅くても事業が軌道に乗り始める前に、きちんとホームページを別に持つほうが良いでしょう。

またSNSはかなりカジュアルに使えますので、一番最初にアカウントを作り、サービス立ち上げ前の様子から伝えていくのもいい使い方のひとつだと思います。

ホームページとブログ、SNS、どう使い分ける?


・ホームページ
インターネット上のパンフレットのようなもの。事業内容や事業者について、問合せ先など、事業に関する情報を見やすく網羅した内容を載せます。お知らせなどの一部を除けば、一度完成するとそんなに頻繁には更新しません。きちんとしたホームページだと、事業の信頼性もあがります。

・ブログ
頻繁に更新して、新鮮な情報を事業者側から発信するためのもの。一番検索にひっかかりやすく、まさに「営業マン」としての役目を担う主力の部分です。過去記事も読みやすくまた探しやすく全て蓄積していける点も、他にはない魅力があります。

・SNS
便利、楽しい、新鮮、スピーディー、人と繋がりやすい。小回りが利くのが最大の利点だと思いますが、おしゃべりのようなもので、情報が流れ去っていくスピードも速く、また過去の情報を探すのもブログに比べると使いづらさが目立ってしまい、また検索にもブログほど強くありません(どんどん新しい情報が入ってくるためうずもれやすい、気軽に投稿できる場のため情報がまとまっていないことが多い)。距離を超えて今この場で興味が合う人と気軽に話題や興味を共有できる、という点で会っているのと近いコミュニケーションをインターネット上で補填するような役割があります。
また文章ではなく写真や動画をメインにしたSNSは、作品集としてうまく使うこともできます。

それぞれの組み合わせ方は何種類かあると思いますが、SNSでたくさんの人に知っていただき、ブログでより深く興味を持ったり理解していただき、ホームページやネットショップで興味のあるサービスや商品、申し込み・購入方法を確認して最終的には、実際に申し込み、問合せをしていただく、という使い分けになるケースが多いでしょう。

リアルで人に会ったり交流を深めたり、知り合いを増やしたりすることにあわせて、こうしたネットツールをうまく組み合わせてつかうことで、何倍も何十倍も、時にはもっと効果的に事業を大きくできる可能性がひろがります。

実際の使い分けは、「開業後」のページで詳しく説明しますので、こちらも参考にしてみてくださいね。

ホームページ、ブログ、SNSに載せる具体的な内容例

個人事業主の場合の、ホームページ、ブログ、SNS、それぞれに載せる一般的な内容の一例です。

●ホームページ
1.会社、事務所、お店の案内(代表者、正式名称、略歴、所在地、地図、代表連絡先など)
2.事業案内(事業全体を網羅して載せます)
3.特徴(お客様から見たあなたの事業やお店の特徴、長所など。他社と比べたときにあなたのサービスやお店を選ぶ理由)
4.ブログやSNSへのリンク、お知らせ
5.お問合せ

読む人に対してあなたの事業の信頼度を上げ、写真や、判りやすい図やイラスト、表などを使って、判りやすく魅力が十分に伝わるような内容にするといいですね。

●ブログ
・期間限定のイベントやサービスの案内、募集、募集状況、結果や当日の様子など
・事業やお店に関して、こだわりの点などを掘り下げて説明した記事
・経営者、代表、スタッフの人柄が伝わるような記事
・お客様の声、体験談などの声
・写真、動画など

ホームページよりもさらに身近に感じてもらえるような内容を載せるといいですね。また、興味を持ってもらえるような切り口でカテゴリーを作ると、次の記事も続けて読んでもらいやすくなります。
1つの記事は長すぎても読みづらくなりますので、1記事1テーマを基本に書くといいですね。
だいたい1記事で30秒から長くても2分以内で読めるような感覚でしょうか。PCですと3スクロール以内で読める長さを基準に考えるのも良いと思います。
大きな写真や見出しもうまくつかって、読みやすく伝わるように書けるといいですね。

●SNS
内容はブログと同じですが、見せ方、読ませ方にSNSならではの使い方をしたいですね。
・文章よりもどちらかというと写真で伝える
・文章もより短く、またその瞬間を共有できるような内容
・正式発表前の速報のようなお知らせ
・書いたブログ記事や、紹介してもらったメディアなどへのリンクを載せる


移動中などにスマホで見るかたも多いので、パっと見れる、読めるものが向いています。雰囲気としては5秒から30秒以内ぐらいで読みきれる投稿をメインに使う感覚です。SNSの内容は、あなたが読む側で眺めるときも、ホームページやブログに載せるほどオフィシャルではなく、よりプライベートな雰囲気のものが読んでいても楽しく興味を持ちますよね。そういう視点で載せると同じように楽しく興味を持って読んでもらいやすくなるでしょう。

後から、SNSに載せたいくつかの写真や文章をまとめてブログで1つの記事にまとめるのも、SNSのネタをうまく使えるのでおすすめです。
また、SNSサービスが写真、動画、文章、どれがメインになっているかによって、さらに複数のSNSを使い分けるのもいいと思います。
SNSは2年ぐらいで使われ方がどんどん変わっていますので、そういう使われる場面や使い方の変化にも注目して、それに合わせて使いこなせたらいいですよね。


以上がそれぞれのメディアの一般的な使いわけの一例でしたが、大事なのは、それぞれの特徴をしっかり使い分けることだと思います。SNSにホームページに載せるような内容だと、硬すぎて読む気が起こりにくくなりますし、ホームページにブログのような内容で書いてしまうと、要点が判りづらくなってしまう場合が多いです。
こうした読む人の場面や状況ごとに使い分けを考えて、ホームページ、ブログの開設、SNSのアカウント作成をしておきましょう。またそれぞれ発信する側の魅力が伝わりやすいプロフィールを載せて、他のメディアへのリンクも忘れず載せておきましょう。

ホームページ、ブログ、SNS、作るのにかかるお金と期間

それぞれ立ち上げるのに使うお金と期間をみてみましょう。

ホームページ

今は、無料でそこそこ見やすく気の利いたデザインのホームページを作れるテンプレートやインターネットサービスがいくつもあります。こうしたものを利用した場合、基本的な事業の説明文を入力し、商品やお店、サービスの写真などを用意するだけで、早ければ1時間もかからずに出来上がってしまいます。

コスト重視でまず開設を優先させる場合は、写真も自分で撮ったり、もともと持っている写真や無料写真素材などを使えば、ホームページをつくるのにお金が一円もかけずに作ることも可能です。(インターネットの契約料や使用料、PCの代金などはここでは考えないものとします)まずは何もないところから始めるのでしたら、こういったやり方で始めてしまうのもひとつの方法ですね。次のステップとしてホームページを作りこんでいったり、オリジナルのホームページを作ると良いと思います。

また信頼度を重視し、内容優先でホームページを開設する場合や、上で書いたようなとりあえず作った場合に次のステップとして収益に繋がる効果的なホームページへブラッシュアップする際には、一般的に次のものが必要になります。


●独自ドメイン
インターネット上の住所のことです。
覚えてもらいやすい、検索に有利、信頼性の高いドメインが理想的です。

金額:数百円から数千円、時には数十万円のこともあります
期間:クレジットカード払いなどを使えば即取得可能です

●サーバー
データを保管する場所。有料の信頼できるレンタルサーバーを選んで契約するのが一般的です。データのバックアップやセキュリティなどがしっかりしているところを選ぶのをおすすめします。

金額:数百円から数千円、データ容量が増えれば金額も比例します。動画などを多用して容量が大きくなれば数万以上になるケースもありますが、まずは手ごろな容量で契約して、後から増やしても良いでしょう。(後から増やせる場合がほとんどだと思いますが、増やせるタイミングや条件なども契約前に確認しておきましょう)
期間:クレジットカード払いなら即入手可能なケースもあります。独自ドメインの設定完了まで2~3日待つことがあります。3日かかるとみておけば間違いないでしょう。

●ホームページやオンラインショップに載せるデータ
インターネット上に立派で信頼性の高い、いいオフィスやお店を持つ
※検索に強いもの、購入・問合せに繋がりやすい仕組みと操作性、視覚効果の高いサイト

金額:10万円前後から(規模によります)
期間:数週間から数ヶ月(規模によります)

またコストを抑えるために、写真や文章を自分で用意する場合は、その撮影や文章作成の期間も考えておきましょう。特にオンラインショップ(ウェブショップ)を持つ場合は、商品の規格や説明文、写真などがかなり多くなりますので、その分時間がかかります。

ホームページ製作業者に依頼するメリット・デメリット

信頼性が高い、また、ただ見せるだけでなく集客に繋がりやすく、安定して続けやすいホームページを作るには、いろいろな知識と技術、時間が必要です。しかも、インターネットを使ったサービスは半年も経つと使い方が変わったり、新しいサービスや現れたり、また時には新しいデバイスが現れたり、使い慣れたサービスが終了するなど、入れ替わりの激しい環境です。ユーザーとしては最先端のスピードについて行く必要はありませんが、流行り始め、浸透しつつあり拡大傾向にあるサービス、使い方や利用者層の変化などは早めに傾向をつかみ、少なくとも遅れずにそれにあわせた使い方をすることで、事業が順調に進みやすくなりますよね。

●業者に依頼するメリット
こうした移り変わりの速い状況を踏まえた上で作ってもらえるのが、業者に依頼する大きなメリットのひとつです。単に見栄え良くつくるだけなら、今はいいテンプレートさえ見つければ、素人でも作れます。ですがホームページは単にインターネット上にポンと置いてあるカタログではなく、お客さんになってくれやすい人のところに自分で歩いて行ってくれる営業マン位にはなってくれる可能性があるものです。そこまで育ててくれるアドバイザーがホームページ製作業者だと思います。

依頼する価値がある業者というのは、これまで書いてきたような内容をもっと具体的に知っているのはもちろん、魅力的に一番の特徴を伝える写真を撮影したり、ホームページの構成や文章を依頼できるか、またはアドバイスをもらえ、業界のことを理解し、ターゲットとなるお客さん像を把握し、あなたの事業や状況にぴったりのシステムのホームページと、申し込みや問合せに繋がりやすい良いユーザーインターフェース(操作感)、SEO(検索エンジン最適化)の知識をもりこんだホームページを作ってくれる業者でしょう。できれば、ホームページとブログやSNSなど他のメディアとの組み合わせかた、使いわけ、どこから改善し始めたらいいのかなども含めて、メディアをメインにした集客の全体的なアドバイスやディレクションをしてもらえたら、頼んだかいもありますよね。

●業者に依頼するデメリット
デメリットとしては、もちろんコストがかかること、そしていい業者を選ぶのが難しいという点だと思います。何しろ、何がどのぐらい効果的なのか、良くわからない状態で相談する人も多いと思います。業者選びで失敗しないためのポイントをいくつか挙げてみます。

・相談しやすい、気持ちよくやり取りができるところを選ぶ
判らないことが多いのですから、まる投げではなくある程度理解しながら自分が判断していく必要もありますから、相談しやすいこと、理解しやすい説明をしてくれる、満足行くコミュニケーションができるというのは重要です。

・期限、支払いなどに関して、条件を明確にしてくれる
これは、損をしたと思うような状況を招く理由の筆頭になるのではないでしょうか。こういうもんじゃないのか、と想像で進んでいくと、後で誤解からトラブルに発展する可能性が高くなります。依頼する側からも、どこまではどの金額で、どういう場合からはオプションになるのか、その場合はどういう料金体系になっているのか、修正はどの程度までなのか、良く確認しましょう。
こうした規定はだいたい似ているので、いくつかの候補を挙げて比較してみるとわかりやすいですし、記載がなくても質問すれば、良心的な業者だったらきちんと答えてくれるはずです。

特に、商品やサービスを増やす場合、減らす場合、SNSのパーツや動画、バナーを増やす場合、減らす場合など、ちょっとした修正がしやすいもの(料金体系的にしやすいもの、ホームページのシステム上しやすいもの)か、しにくいものか、またネットショップの場合は数が増えてきたときに、どのぐらいの点数や規模、システムまで使い続けられるのか、それ以上になった場合はどうなるのかも参考までにざっくり聞いておくと良いです。


こうしたメリット、デメリットを理解したうえで、せっかく依頼するなら頼んでよかった、と思える業者を見つけられるといいですね。

ブログ


ブログの場合も、無料のブログサービスを使う場合は、登録するだけですぐに使い始めることができます。またアカウント作成もすぐにできますので、数分でブログ開設ができます。

ホームページと同じように、信頼性を高め、また長期的に安心して使うには、自分でレンタルサーバーを借り、独自ドメインやサブドメインなどをあてて使うのがおすすめです。ムーバブルタイプ、ワードプレスなどのSMSシステムをインストールして使います。代表的なレンタルサーバーには、こういったSMSシステムやショッピングカートシステムをカンタンにインストールできるようになっているものも多いです。

無料ホームページの場合は他社の広告が読む側に合わせて出てしまいます。有料にすれば広告は消せますが、ブログサービスの規約が変わった場合、のちのち、できなくなることがでてきたり、使用条件が変わって使えなくなるケースがあります。ブログは書き溜めた記事が資産ですから、後から条件が変わって使いにくくなったり、万一ブログサービス運営にミスがあってデータが消えてしまったら取り返しのつかない損失になりかねません。
個人事業主であるかどうかにかかわらず、さらに言えば個人事業主だからこそ、早い段階でサーバーを借りるのをおすすめします。

その際、くれぐれもセキュリティとデータバックアップ、カスタマーサービスがしっかりしているサービスを選びましょう。ここを面倒くさがると、せっかく有料でブログを作っても、サーバーを移さなくてはいけなくなり、1からやり直しになることもあります。

また、ブログ制作を業者に依頼する場合も、「ホームページ製作業者に依頼するメリット・デメリット」を参考に考えてみてくださいね。

SNS

SNSは有料のサービスを使わなければ、一般的なもの即開設可能なものがほとんどだと思います。開設のためのコストも時間も必要というほどのものはありません。一番気軽に始められるソーシャルメディアですね。

ホームページ、ブログ、SNS、個人事業主のインターネットツールのまとめ

いかがでしたでしょうか?考えることは多いですが、売り上げに直結してくる「営業部門」のひとつですので、あなたにとってのメリット・デメリットや、段階によってそろえて行くステップなどを整理して、うまく使ってみてくださいね。