サラリーマンや主婦・主夫業との両立について

サラリーマンや主婦・主夫業との両立について

起業と言うと、独立起業をイメージするかたも多いかもしれませんが、平日に会社から帰宅してからの時間や、週末や休日など、自分の時間を使って事業を行いサラリーマンと両立させる、そんな働き方をする人もどんどん増えています。

そうした仕事のしかたを副業、サイドビジネスとも言いますね。一般的には、おこずかいのような副収入目的のものよりも、メインの収入源にすることを視野に入れているような、本格的な事業として行うスタイルを週末起業と呼び分けることも多いようです。文字通り、週末などの休日を主に使って、また平日の仕事をしている以外の時間などを活用して、自分の事業を行うスタイルのことです。またそのほかにも、専業主婦だったかたが、家事と両立させながら事業を起こすことを主婦起業、など、「○○起業」という言葉も増えてきています。どちらの場合も、ネットショップ、お教室、その他いろいろな事業があります。

こうした、サラリーマンとの両立、主婦・主夫業との両立で個人事業主として起業する場合、実際にどんな事業のスタイルで両立させているのか見てみましょう

両立のポイント


雇用されて働くサラリーマンの立場や、主婦業以外の時間で事業を行う必要があるため、いろいろな工夫が必要になると思いますが、両立するポイントとしては、大きく分けると次の3つについて工夫が必要になるのではないでしょうか。

・時間
・情報
・人脈

時間


時間をどのぐらい作れるかは、本業と両立する場合まずとても大事になってくると思います。また同時に、時間のつかい方も同じぐらい大事になるでしょう。
受験勉強や資格取得の勉強などで、すでに経験済みのかたもいるかもしれませんね。

時間のつくりかた、使い方についてよくある例を参考にしながら、自分に一番合ったスケジュールのパターンを見つけてゆきましょう。

【1】時間のつくりかた
・ダラダラと過ごしている無駄な時間を見つけて、事業のための時間に切り替える
・事業に関する作業を効率化して時間を作る
・日常生活で効率化できるところを見つけて時間を作る
・早起きして朝の時間を作る
・ながら作業できること、同時進行できることを見つけて、同時に進める

【2】時間の使いかた
・現在の時間の使い方の棚卸しをする。時間を短くできるような習慣を整理し、平日と休日や曜日ごとなど、事業に当てられる時間をピックアップします
・事業でやるべきことをリストアップして、かかる時間を予想で入れておきます
・1~数時間、半日、1日などたっぷり時間が必要なことと、5分、10分、15分など、細切れの時間でできる作業に分けながらリストアップしておきます。平日の朝や夜、休日などにはまとまった時間の作業をわりあて、昼休み、移動時間、待ち時間、急な予定変更で突然できた隙間時間には細切れの作業を済ませていきます

【3】見直し
習慣ができるまでは、見積もった時間が違っていたり、やりづらい部分がでてくると思います。週ごと、月ごとに、作れる時間と作業のわりあてかたを見直して、すこしずつやりやすい形へと修正していきましょう。

【4】気持ちの切り替えも大事
時間は物理的に作ることの他に、集中力を上げることでこなせる量や質が変わってくるのは、だれでも経験があるのではないでしょうか。上手な気分転換や気持ちの切り替えも大事になりますよね。
気合だけに頼るよりも、気持ちの切り替えをしやすい習慣や環境を作るのも効率アップには有効な場合も多いのではないでしょうか。特に事業を始めたり習慣を大きく変える始めの頃はほかに頭を使う場面も多いので、モノに頼ってしまうのも無駄にエネルギーを浪費せずにすむので、大いに活用してしまいましょう。

・仕事用の環境やスペースを作る。そこに座ったときの視界は仕事に集中できるものだけにする。または自宅以外に仕事用の環境を持つのもひとつの手ですね。
・特に作業服、仕事用の服が必要ないかたでも、"制服"を自分なりに決めてしまうという人もいますよ。

【5】最後に
仕事から完全に離れる時間、遊ぶ時間や家族と過ごす時間もどうぞ忘れずに。リフレッシュは集中力やモチベーション、体力・気力を取り戻してくれ、結果的に効率が何倍も上がりますよね。仕事も含めて人生の土台となる家族や仲間との時間も削り過ぎずにバランスをとっていきたいですね。

情報


個人事業に必要な情報収集はいろいろあると思います。効率的にチェックして質のいい情報を集め、すぐに使えるように整理したいですね。

【情報収集】
ざっくりと以下の3種類があるかと思います
(1) 人から直接
(2) 新聞、雑誌、書籍、業界誌などから直接
(3) インターネット(ニュース、業界に関係するサイト、メールマガジン、SNS、検索など)

それぞれ、定期的に最新情報や動向を知ることができる、会合などに出かけるなど、自分から情報を取りにいくものと、雑誌や業界誌の定期購読やメールマガジンなど、情報が自動で自分のところに届くようにするものを、うまく使い分けしたいですね。

【情報整理】
情報を集めても、確認したいときにすぐみつかるようにしておかないと、情報が生きませんよね。上に挙げたように、耳・目など直接入ってくる情報と、紙媒体から入ってくる情報、デジタル上の情報をなるべく一括して整理しておきたいと考えるかたも多いと思います。

(1) 人から直接
手書きメモや、デジタルでのテキストメモ、または手書きメモをデジタル化してくれるアプリなどを使って使いやすく保存、整理します

(2) 新聞、雑誌、書籍、業界誌などから直接
必要なところだけ切り抜いてファイリング、という伝統的なアナログの作業はもちろん、スキャンしてPDFデータにするなどデジタル化しておくと使いやすくて便利です。
ファイリングやデジタルデータ化するまえに、仮置きとしてポンポンいれておけるボックスやファイルを作っておくのもスムーズに整理しやすくなります。また、新聞、雑誌、書籍などは不要な部分をどんどん処分していくことも大事ですね。

(3) インターネット(ニュース、業界に関係するサイト、メールマガジン、SNS、検索など)
ブックマークやメモ・保存用のアプリに落として検索しやすくしておきます。

人脈


情報交換と仲間づくり、またクライアントを増やすためにも、人と会う場に意識的に出かけることも大事だと思います。

勉強会や交流会などに出かける人も多いですね。

サラリーマンや主婦・主夫業との両立についてのまとめ


サラリーマンや主婦業と個人事業の両立について、時間、情報、人脈の面から考えてみましたが、いかがでしょうか?両立は多忙にはなりますが、自分の世界が広がったり、異なる視点で物事を見れたり、今までとは違う人脈が広がったりと、面白い面やプラスの面も多いのではないでしょうか。自分なりにうまく両立するスタイルを作り上げていきたいですね。