事業用の専用銀行口座を作る

専用口座を持つメリット

事業用の専用口座を作り、個人の生活用口座と分けるメリットは、なんと言っても帳簿のつけやすさにあるでしょう。また、取引や資金の残高が一目瞭然で判りやすくなり、その後の資金的な判断がしやすくなります。

また何年かに一度ぐらいしか実感しないかもしれませんが、税務調査が入ったとき、ほぼ通帳を見せる必要がでてくるかと思いますが、その際に個人の生活用と兼用していれば、個人的な入出金もすべて見せることになります。
またその際、事業用と生活用が混在していると判りづらく、また心象も良いとは言えなくなり、無用につっこまれやすくなるでしょう。
口座を分けておけば、こういった余計な気がかりや手間が減りスムーズですね。

個人事業用の口座が作れる銀行と作れない銀行があります

銀行によって、事業用の口座を開ける銀行とそうでない銀行があります。個人事業主は法人としての口座を開くことができません。個人事業主の場合は事業主の個人口座の扱いになります。

屋号付き(個人)口座が開ける銀行(ホームページに案内がある銀行)
・三菱東京UFJ銀行
・みずほ銀行
・ジャパンネット銀行
・楽天銀行

このほか、三井住友銀行、りそな銀行も口座がひらける場合もあるようです。上記の銀行も必ず開けるというわけではありませんが、粘り強く担当者の方に尋ねてみましょう。

口座開設に必要な主なもの

屋号付き口座の開設で必要になる場合が多いものを挙げておきたいと思います。
・本人確認書類
・開業届の控え(コピーでいい場合と原本(控え)が必要な場合があります)
・印鑑
・屋号確認資料

開設のしかた

あらかじめ電話で開設可能かの確認と、必要なものなどを確認しておくと良いでしょう。開業届の控えを持っていない場合は、税務署に申請して発行してもらうのに日数がかかります。
全部揃ったら、開設したい銀行の開業した住所を管轄する支店で手続きを申し込みます。管轄の支店についても事前に電話で確認しておくと確実で良いですね。

開設までにかかる日数は、資料がきちんと揃っていれば３０分程度で開設できる銀行と、１～２週間ほど必要な銀行とさまざまです。事前に開設したい銀行で確認しておくと良いでしょう。