個人事業主に年齢制限はありません
個人事業主になるのに年齢制限は特にありません！起業した自分の事業さえできていれば、当然定年もありません。未成年でも、８０歳でも９０歳でも個人事業主として起業することができます。ただし２０歳以下の未成年の場合は手続きが１つ増えます
ただし２０歳以下の未成年の場合、法務局で未成年であることを登録する証明書「未成年者登録簿」という書類を「開業届け」と一緒に提出する必要があります。個人事業主の平均年齢
実際には、事業に関係するコミュニティ・集まりに関わることが多いですし、個人事業主がそんなに数少ないものでもないので、あまり平均年齢を気にすることはないと思います。とはいえ、全く未知の状態だったら気になるかもしれません。一応数字で調べてみました。全国でみた個人事業主の平均年齢は５７．３歳
２０１５年１１月に調べたところ、 中小企業庁ホームページ http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h22/h22/html/k211400.html より、総務省「就業構造基本調査」２００７年の数値によると、全国的な個人事業主の平均年齢は５７．３歳となっています。 http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h22/h22/excel/k2112000.xls個人事業主に多い年齢は６５歳以上
２０１５年(平均)の総務省統計局のデータをみてみました。「II－B－総括表 就業状態別15歳以上人口，就業者数，完全失業者数，非労働力人口」によると、１５歳以上の人口：１１０６２万人のうち、就業者は６３４２人万人となっています。約６割弱の人が就業していることになるんですね。
このうち、「II－B－第3表 従業上の地位・雇用形態・産業・職業，年齢階級・配偶関係・世帯の種類・世帯主との続き柄・教育・従業者規模別就業者数 」
http://www.stat.go.jp/data/roudou/report/2014/index.htm
によると、「内職者を含む自営業主」の数は
全体 ５５６万人 （全就業者数に対して約８．７７％）
でした。だいたい９人に１人が自営業ということになるんですね。
この数を年齢ごとに見ると
| ６５歳以上 | １９９万人 | 約３５．８％ |
| ５５～６４歳 | １３５万人 | 約２４．３％ |
| ４５～５４歳 | ９９万人 | 約１７．８％ |
| ３５～４４歳 | ８６万人 | 約１５．５％ |
| ２５～３４歳 | ３２万人 | 約５．８％ |
| １５～２４歳 | ５万人 | 約０．０１％ |
※パーセンテージは小数点第二位を四捨五入
となっていて、これを見ると、自営業主は５５歳以上が半数以上となっています。
もともと就業者数自体も多い年代ですが、企業の中ではポジションの先が見えてしまったり、持っている人脈や技術・知識をもっと社会に役立てたい、と思ったり、それを行動に移して行くきっかけが多くなる年代かもしれませんね。
年齢に対する漠然としたイメージと個人事業主になる条件は関係ない
いかがでしょうか、なんとなく周りを見渡してみた感覚と一致していますか？私個人の感覚では、「自営業者」が９人に１人というと、感覚的には意外と多い感じを受けましたが、自営業主は全体の１０パーセント未満、と考えると逆に少ない感じも受けました。普段、なんとなくぼんやりと持っている「起業」「自営業者」それぞれに対するイメージにそもそも食い違いがあるのでしょうね。５５歳以上が半数以上、という感じはなんとなくそんなものかな、とあまりギャップがありませんでした。そもそも、企業に勤めている社員、派遣・パート・アルバイトなど、雇用されている立場でいたら、経営をする・事業をする、ということがどういうことなのか具体的な内容や全体像は判らないことも多いでしょうし、イメージもかなり適当ですし、実際は経営だって１００人いれば１００通りあると言われます。
また、自分で事業を始めてから顔を出すようになる場所やお客さん・クライアント・生徒さんなども含めて会う人は、やはりその人それぞれなので、こうした数字的な平均から受ける印象とはちょっとちがう場面も多いのではないでしょうか？
よくある年齢に対するイメージや制限に関係なく、自分らしく仕事ができるのも個人事業主の良さではないでしょうか？