個人事業主を勧められた

個人事業主を勧められるパターン

周囲から、個人事業主をすすめられるパターンとしてはいろいろあると思います。

・会社から、社員を辞めて個人事業主になるのをすすめられた
・転職先を探していたら、個人事業主として起業するのをすすめられた
・フリーランスとして契約している企業から個人事業主をすすめられた
・趣味で始めたネット販売の売り上げが毎月5万を超えてきたら、周りから個人事業主をすすめられた
・会社設立の計画を話したら、まずは個人事業主のほうがいいとすすめられた
このほかの場合もあるかもしれません。勧められるまま、本当に個人事業主になっていいものか、不安や良く判らない感じがあるのではないでしょうか。
 

個人事業主という働きかたが本当に合うか、いろんな面から考えてみよう


今、企業の社員として働いているのか、パートやアルバイトなのか、無職なのか、主婦・主夫なのか、など立場によって、現在と個人事業主を選んだ後との違いは人それぞれのケースであると思います。
そこで、そもそも一番大きな「働きかた」の違いのところを確認してみましょう。働いて収入を得る形はいろいろありますが、大きく分けると

(1) 雇用される(被雇用者)
(2) 自分で事業をする(事業主)

この2種類に分かれるというのは、「個人事業主とは」のページでも触れました。この2種類のどちらに立つのかで、メリット、デメリットが大きく違いますので、まずは本当に個人事業主のほうがいいのか、やりたいのかを確認すると良いと思います。

(1) 雇用される(被雇用者)の場合

多くの人が見慣れている働きかたではないでしょうか。雇用される場合は、雇用主の指示に従うことが基本ですが、指示の範囲で働いていれば、担当範囲の責任を追って就業していれば、お給料ももらえますが、指示や規定に従う義務がありますし、人間関係を選ぶ自由はかなり限られているかもしれません。

(2) 自分で事業をする(事業主)の場合

この事業主になる場合は、逆に誰も何も指示はしてくれないので、自分で事業の方向性を決め、手順を考え、それに自主的に取り組むことが最低限必要です。収入は自分次第になりますが、がんばればがんばった分かそれ以上の収入が得られる可能性も、(1)よりは多いでしょう。 また誰かの指示に従う場面が少なくなり、代わりに全体を自分で判断・管理していく力が必要になり、責任はすべて自分にかかってきます。

勧められたからなんとなく、はキケン

なんとなく個人事業主になってなんとかやっているよ、というかたも中にはいらっしゃいますが、個人事業主を勧められてなっても、自分からなるにしても、個人事業主になるということは、この (2) を選ぶことになります。きっかけが勧めであっても、当たり前のことですが選択は自分の責任になりますし、結果について自分以外の誰も責任は取ってくれません。個人事業主を選んで、もしも先々に廃業することになったら、その後再就職が難しい場合(過去の経歴や業種、条件などによりますが)も多々あります。

まずは、このサイトの情報を元に、また周囲にいる人の話を聞いたりして実際のイメージをしながら、最終的に個人事業主を選ぶかどうか、後悔のない判断ができると良いですよね。