個人事業主、本当に向いている?

個人事業主という働き方は本当に向いているか、もう一度考えてみる

さて、メリット、デメリット、リスクについても一通り考えた上で、「本当にやりたいのか」 「できるのか」と、もう一度冷静に考えてみるのがとても大切だと思います。 メリットとデメリットで、それぞれ一年を通して考えて、どっちが大きいか、またはどうしても譲れない条件で考えたとき、メリットとデメリットではどちらが大きいかよく考えてみると良いと思います。

経歴に穴をあけないよう、会社を辞める前によく検討しよう

副業として事業化して行く場合や、事業以外からとりあえず生活してゆく収入などが得られている場合など、万一事業をやめることになったときのリスクが少なくてすむ場合はいいのですが、そうでない場合は、慎重に検討してみることをお勧めします。

正規雇用がどんどん減ってきているご時勢もあり、会社、正社員を一度辞めて数ヶ月以上経ってしまうと、もしも「やっぱり雇われて働くほうがいい」と思ったときに、再就職しづらくなってしまったり、条件が悪くなってしまったりする可能性が低くはないというよりも、どちらかといえば高いようです。個人事業主としての期間が経歴としては穴があいている期間としてマイナスに捉えられてしまう場合もあります。

特に、正社員やフルタイムで働いている場合、社会保険料は会社が半分出してくれているでしょうし、手間のかかる手続きも全て会社側が負担してくれています。また、景気等に関係なく、一定のお給料が会社から毎月もらえ、休んでも仕事は回ってくれますし、退職した場合も失業保険をもらうことができます。何よりも、自分で営業や広告、経理、事務、その他全てやらなくてもすみ、チームで大きな仕事ができるやりがいや面白さもあります。

徹底的に準備して必ず独立起業する、といった強い意気込みでとりくまなければ、うまく軌道にのせていくのは難しいとは思いますが、起業後1年以内に廃業する会社は30%とも40%ともいわれ、3年以内で70%、10年以内に廃業する割合は93%!とも言われているそうです。
賭けで起業するのではなく、万一辞める場合も一度は考えてみてから、起業する方向で検討し、念入りに準備してゆくといいのではないでしょうか。