雇われて働く人と個人事業主の違い

雇われて働く人と個人事業主の違い

個人事業主になると、雇われて働く場合にくらべて、どんなメリットがあるでしょうか。気になる収入、時間、安定性など9つの面から比較して考えてみました。

個人事業主のメリット

【1】休日

仕事の状況にもよりますが、自分でコントロールはしやすくなる場合が多いでしょう。

【2】収入

収入に関しては、それぞれのケースで全くことなるため、増える、減るなどの予測は難しく、その人の頑張りに寄るとしか言えず、ただやみくもにやれば収入が増えるわけではないですが、頭を絞ってちゃんとがんばれば、その分増える可能性は雇われて働く場合よりも高く、頑張りが反映できると言う点はメリットと言えるのではないでしょうか。

【3】保険

フルタイムで働き、お給料から保険料が引かれている人の場合、半分は会社が負担してくれているため、自分で全て保険料を払う個人事業主になった場合は、社会保険面でのメリットは残念ながらないでしょう。

【4】時間

もろちん顧客都合の部分や業界の慣習などは出てきますが、全体的にはスケジュールは自分次第になる部分が大きくなるでしょう。特に計画性やリスク管理力、交渉力、コミュニケーション力が高くなるほど、自由になる部分は大きくなることが多いでしょう。

【5】安定

会社都合での解雇や待遇の変化のリスクはなくなるのですが、雇われて働く時よりも安定という面ではメリットは少ない場合が多いでしょう。

【6】自分らしさ

自分で全て決めるため、自分らしく働くという面でのメリットはとても大きいです。

【7】責任

全体的に責任は全て自己責任になります。個人の責任で事業に関するいろんなことを決めることができる点は大きなメリットと言えるでしょう。仕事に関する状況は全て自分がわかるので、責任を負った上で自由に判断できる面白さはあるでしょうね。

【8】自立

経済的にも精神的にも自立度は高くなります。

【9】人間関係

自分で人間関係を選べる部分は大きいでしょう。また、個人の信用がそのまま仕事の信用になるので、自分さえきちんと信用をつめば、比較的いい関係を続けやすく、次の仕事にもつながりやすいでしょう。

個人事業主のデメリット

では逆に、個人事業主になると、どんなデメリットがあるでしょうか。

【1】休日

自分の代わりはいないので、体調不良の時などでも休むわけにいかないこともあるでしょう。時には、どうしても顧客に合わせなければいけない場合もあるでしょう。年間トータルで考えて、都合がつく部分のほうが多ければ、デメリットとしては少ないのではないでしょうか。

【2】収入

さまざまな状況によって、突然収入が激減したり、全くなくなる可能性は常にあり、それがどのぐらい続くかも自分次第になってしまいます。がんばった分、収入が上がる可能性がある反面、時期や金額に波がある、予測がつきにくい、という点は雇われて働く場合とはとても大きく違う部分です。

【3】保険

保険面では、特にフルタイムで働く場合は社会保険の半額を会社が負担してくれるため、雇われて働く場合のほうが優遇されています。ただし、同程度とはいいませんが、個人事業主向けのさまざまな制度等もあります。

【4】時間

営業時間に関係なく対応しなければいけない場合も出てくる可能性はあります。

【5】安定

おそらくいろいろな面で、安定性は非常に低い場合がほとんどでしょう。多くの人にとって、一番のデメリットのひとつと言えそうです。

【6】自分らしさ

営業、事務、経理など全て自分でやらなければいけないため、自分の担当分野だけやっているわけにはいかない点はデメリットです。が、何でも自分のやり方でやりたい人にはメリットのほうが大きいかもしれません。

【7】責任

雇われて働いているときと大きく違い、全ての責任を自分で持つことになり、問題が起きた場合も自分で責任を持つことになります。

法律や契約上知らなかったではすまなかったり、多大な手間がかかってしまったり、知らなかったことで泣き寝入りするしかなくなるケースも多いため、そうならないための情報収集や勉強、対処方法を事前に自分から知識を集めておくところまで含めて、全部自分の責任になるところは、雇われて働く場合と大きくちがいがあります。

【8】自立


副業として、また扶養内の収入を得るための事業であれば、それほどでもないかもしれませんが、やはり経理や事務、そのほか全ての業務を自分の采配で行うため、雇われて働いているときよりも、自立度は求められます。自分でいろいろなことを判断するのが苦手な人にとっては慣れるまではデメリットといえるかもしれませんが、最終的にはメリットのほうが大きいのではないかな、と思います。

【9】人間関係


もともと人と会ったり出会う場に自分からどんどん出かけるタイプじゃければ、自分で意識的に広げないと、どんどん狭くなってしまう傾向はあるかもしれせん。
また、人間関係のトラブルが起こってしまった場合は、関係や状況が悪化すると仕事そのもの、収入も失ってしまうリスクがあります。また社内などの人間関係と違い、信頼関係ができていない場合は、あっけなく関係(仕事)を失うことも、少なくないでしょう。

自分に合った働き方が重要


個人事業主でも雇われて働くのでも、それぞれメリットとデメリットが当然ありますよね。大事なのはよく比較して自分が気持ちよく働ける、気持ちよく暮らせるスタイルを自分なりにカスタマイズして作っていくことなのだと思います。個人事業主をするとしたら、どんな事業をどんなスタイルでするのか、具体的な計画を考えてみて、自分なりに徹底検証してみてくださいね。